No.4 意識レベル (2) 

次の本の感想は、名前を出してもいい内容である。

それは、マーフィーの著書で、1冊だけ読んだ。
マーフィーは神学博士で教会の牧師らしく、本の内容から充分に彼の優しく愛に満ちた意識が
感じられた。

ただ私は、マーフィーが心からこれを願望実現のために書いたのか、と感じた。
私がこの本から強く感じたのは、調和・愛・平和である。

そして彼は、これらの言葉を、聖書からの引用句に自分の信仰心とともに強く入れている。
やはりマーフィーは、願望を実現しようとする気持ちを抱く前に、自分が心底から信じていた
思いを多くの人々が持つことによって幸福になれるということを言いたかったのではないか、
と私の想像が走ってしまう。

これはマーフィーの考えか、それとも誰かのアイデアか、どちらにしてもこの内容は人間の基
礎的な心としてあるべき事を書いてある。

私は、機会があればマーフィーの本をもう1、2冊読んでみようと思うが、マーフィーの意識
構造は確定しているから、おそらく同じような内容だと推測している。

結論として、私はマーフィーの法則が願望実現の法則としてみることはできない。
実現に向ける思いとしては、少し弱い感じがした。
むしろ、「調和意識の実現の法則」とした方が良いように思える。


一般的に考える願望実現とは、物質的なことが主であるがその一方、精神意識・霊性の大悟と
いうのもあるのである。

一般的に言う願望実現は、物質的なことを目指している。

私が読んだ二つの本は、非常に対照的である。
一方は物質的で、もう片方は精神的である。

願望の実現には、この両方とも必要であるが、特に集中しなければならないのは意識(潜在意
識)的な面である。

理由はひとつ、人間は物質的なものには、当たり前のように慣れているが、潜在意識に関して
はほとんど理解していないからである。

はっきり理解してもいないことにイメージを送るとか、集中するかして願望を実現させようと
することは、私からみれば、一か八か、一発勝負の賭けをしているように感じる。

潜在意識は、いつも内から我々に大事なことを教えてくれているのである。
あなたは、実現を思う時、何の心配も不安も無く、完全に実現する事を疑いもなく信じ切って
いるかどうか。

もし、このような疑心が少しでも沸いてくるならば、それは潜在意識がこの意識を変えてから
にしてくれと教えているのである。

このようなことは、昔も今も、願をかけたり、祈ったり、拝んだりして来た事で、その対象が
他のものから自分の潜在意識に変わったに過ぎないのである。

一心に拝むことでも、たまに願っている事が実現することがあるのだから、潜在意識にイメー
ジを入れたから実現したと思うのは、これと大して変わらないことである。

しかし、ここで大事な事は、願う対象が変わったということである。

今は、潜在意識に関して深い理解がないため、人の思いは心でしか動いていない。
しかし、自分を助ける全ての力は、自分の内からくることを信じ、自分の内に願い続ける事は、
外の何かに願うよりずっといい行為なのである。


ここで私は、潜在意識をよく理解していない人が、このような本を読んだ時、一体どのように
感じているかを推測してみたい。

まず、物質的実現に力をいれた本は、読んでいくと気持ちが高揚し、何かやれる気になってく
るが、フト自分に戻ると、何か自分の精神がついて行けない、また何かがかみ合っていないと
いう感じになりやすい。

また、精神性を重視した本は、女性的で、野望を抱く人には合わない。
また、これで大丈夫なのかという不安も、付いて回る。

では、この二つを読むとどうなるか。
それはただ一つ、混乱するだけである。
この二つの本を同時に読んで心に迷いが生じない人は、始めからこのような本から影響を受け
ない人である。

人それぞれ個性があるから、全てはこの通りではない。
ただ、私がつくづく感じたのは、「どうしてこうなのか」、また「こうなるのか」という説明
が足りないという事である。

良くなる、また実現した結果重視であって、どこを信じて、どこに自分の力を入れたら良いの
か。
また、本に載っている思いや考えは十分に良いことは分かるが、現実的にはその通りに出来る
のか。

細かく言えばまだあるが、何かが分からない、スッキリしない、消化不良的な感じが残るだろ
う。

私は、これらの本の内容に関して、ほとんど分かりやすく説明する事は出来るが、ただその量
は大変多くなる。

潜在意識に関しては、始めからのべているが、数ページの説明で納得できる人はいないのであ
る。

この世のことであっても取り上げれば切がないほど、我々の周りそして自分自身に対しても分
からない事が無数にある。

あなたが一つの事を見て、何故という疑問が出れば、それは次から次ぎへと自分の心の中で広
がっていくだろう。

そしてあなたが、その一つ一つに潜在意識が関わっていると分かり、そしてこれを抜きには本
当の答えが得られないと理解すると、あなたは潜在意識の奥深さに気付いていけるのである。

人間は、自分にしみついている疑問をできる限り多く解決することにやって、心から大きな解
放感が得られるのである。

自分の力を十分に発揮するには、内面的な力が大きく左右するのである。