No.3  意識レベル (1) 

私が今までに探求してきたことで特に重点をおいていたのは、無意識の中で、どのようにした
ら自分の望むことに潜在的な力を向けられるかという事だった。

そのために絶対必要な準備として真剣に取り組んだことは、潜在意識というものをよく知るこ
と、そしてその意識状に近づく段階において、その意識状が理解できるように自分の意識を変
える事だった。

私は、誰にも指導を受けずに一人で進めてきたのだが、その意識的訓練は失敗の山ができるほ
ど簡単なものではなかった。
だからといって今私が、何かを思うようにできるという事でも、超能力を使えるという事でも
ない。

たとえ、無意識的な分野でなくても、自分でありながら自分の意識を知ろうとするだけでも、
その指針が無いだけに誰もが難しく感じているはずだ。

私自身は、子供の頃から数多くの不思議体験やその他第六感による体験などで、潜在的な世界
の意識的感じには慣れていたこともあるが、それ以上に必要な勉強も積んできた。

私は自分の意識をこのような状で変成させてきたが、この過程は人の個性や特性を抜いて考え
れば全人間に共通していると確信している。


私が潜在意識について、自分の気付いている事を掲載しようと考えていたとき、最初に浮かん
だのは「願望実現」のことだった。

「願望実現」と「潜在意識」、これは切っても切れない関係で、潜在意識という言葉が一般的
に広まったのも、願望実現に関する本が出て来たころではないかと思っている。

私の記憶では、このようなプログラムがあることを始めて知ったのは、今から25年位前であ
る。
しかし私は、潜在意識に関する事を研究していたにも関わらず、今までこのような本に一度も
目を通したことが無かった。

このようなことから、私は願望実現の本に少し興味を感じ、今回2種類の願望実現と無意識に
関する本を読んでみた。

その感想を今述べようと思うのだが、それは一回、それも一気に読んだものである。
またその本は、それぞれ意識の違うもので3種類あるため、意識レベル(1)、(2)、(3)として
分けてみた。

私は、心や意識に関連する本を読む時、独特な方法をとっている。
その方法は、自分の内に向けて意識を広げ、すこし早めのペースで読んでいくのである。

分かりやすく言えば、胃の中を潜在意識として考えるなら、大きく口をあけ、のどそして食道
を広げて、食物を直接胃の中に放り込むというようなやり方である。
読めない漢字や意味のわからない文も、気にしないで読み進めていくのである。

このような読み方であるから、読み終わった後も細かな内容はほとんど憶えていない。
読んでいる途中で、意識的に感じるところがあればそのページか文などをメモし、後でもう一
度読むのである。

私はこのような方法で、次のようなことを意識的に読み取る。

「著者の意識レベル」、「内容の真実性」、「そのテーマに対する著者の理解度」、「著者の
意図するもの」、その他本の内容によっても異なるが、「著者の知性」、「テーマとなる対象
に対する思い込みや感情」など、他にもいろいろなことに気付くのである。

この方法は、私の潜在力の活用であるが、本の内容を調べ感じ取る時だけでなく、他のいろい
ろなことにも使っている。

私はその人、またはそれに含んでいるその人の「意識的波動(振動数)」を感じ取ろうとする
のである。


最初の願望実現の本については、その著書名を出すことはできないが、感想は次の通りである。

何故、著書名を出せないかというと、私の考えと全く合わないからである。
この先において、もし私の潜在意識に関する事が正当性を増したら、この本の強烈な批判とな
るからである。

私は、とりあえず数ある著書から3冊用意した。
一冊目を読み始めていくと、チェックするところが出始めた。
この場合のチェックとは、私にとっておかしいと思うところである。

読み進めていくと、あまりにもチェックするところが多く、なかなか前に進めない。
半分読んだところで嫌になってきたが、何とか最後まで読んだものの、私の精神的バランスは
非常に乱れ、変に疲れてしまった。

そして、次をどうするか良く考えたすえ、2冊目は読まないで、3冊目の内容に期待して読む
ことした。

しかし、読み始めては見たが、結局3分の一のところで止めてしまった。
これだけでは、本を読んだ感想になっていないことは分っているが、あまりにも核心を突くよ
うなことを並べると、それ自体問題になる。

私が一番感じたのは、著者の意識が見えない、一体原文はどういうものなのだろうか、という
事。
それに、願望実現の為にする潜在意識の説明は、これで良いのかということだった。

一般的に信じられている事は、潜在意識に力があり、潜在意識は何でも実現させる事が出来る
ということである。
だから、潜在意識にイメージを送り込むという発想である。

私がこれから、潜在意識と潜在力で説明していく事の一つは、潜在意識自体は力が無い、とい
う事である。

我々が望むことや実現させたいことは、それ自体が完全に潜在意識化されたときに、さらにそ
の背後に実在する潜在力の働きによって、この世(自分)に表現されるのである。

それは、そのまま実現のレールに乗っていく事もあれば、ヒントとしてやって来る場合もある
のである。

とにかく、我々はそれを的確に捉える意識状態にしておくことが大切なのである。
小さなことで、潜在意識にイメージして実現したとかいうのは、それを続けてやればその行為
の信憑性が自ずと分かるだろう。

もし単純に、機械的に自分の望みが潜在意識に入れられるとしたら、今頃人類は存在していな
いだろう。
大規模にそれを悪く使おうとすることも、可能になるからだ。

無意識の構造は、人の単純な考えで動かされるような低級意識ではないのである。